創業当時は、真空管式ポータブルラジオの製造も行っていました。
トランジスターが実用化され、いわゆる1バンド6トランジスタラジオ、2 バンド 6トランジスタラジオを開発し、世界に向けて輸出をしていました。
トラベラーズクロック（時計つきラジオ）も需要が多く、FM付きも開発しました。
また、ウィスキーボトルやコカコーラ社のベンディングマシーン、汽車、浮輪、タバコなど、他の商品の形をしたラジオも業界では早くから手がけ、世界で愛用されました。

ピアノ式のカセットテープレコーダーにラジオを組み込んだ、TR-888 を発売後、市場では縦型カセットレコーダーが主流になりました。
エイマー電器の技術部は、多バンドのラジオの開発を経験していましたので、カセットレコーダーにも比較的安易に組み合わせることができ,中近東の各国にショートウェーブ付きのラジカセが大量に売れました。
クオーツのなかった当時、正確な時計として注目された音叉時計を搭載した TR-5000series は、スリープ、目覚ましなど他社にない機能を持っていました。
この間、国内の OEM開発部は、FM stereo 復調機能を持ったラジオのアダプターを受注し量産した。これらの技術を生かし、エイマー電器史上最高の売り上げをする、ST-8000の開発に成功ました。
数多くのラジカセが世界にあふれている中で、唯一、スピーカーが着脱でき、移動時にはコンパクトに背面に収納できる機能を持ったこのモデルは、爆発的なヒット商品になりました。

インターネットがないこの頃は、BCL ラジオで母国の放送を聞くことがはやり、マルチバンドの受信機が各社から発売されました。
日本では、聴取を記念するBCLカードを入手することも流行しました。

ラジカセの開発と同時に、 Hi-Fi ステレオを開発する工場も買収し、国内向けにシステムステレオのOEM生産を始めました。
４in1のSPC9000、薄型のチューナー、アンプが開発され欧州に向け販売されましたが、生産量は多くなく開発からは撤退することになりました。

カセットテープレコーダーの技術は、留守番電話器の開発で引き継がれました。留守番電話器は、国内のある商社からカセットメカの供給を受け、エイマー電器で筐体の設計と回路、ソフトウェアの開発を担当しました。
スタート時点では１本のカセットテープの巻き始め部分にOGM、その後にICMを順次録音する形式でした。
後継の機種ではOGMはメモリーICに録音する方式になりました。
エイマー電器は、OGMをメモリーに、搭載カセットテープから何度でも再録音できるという特許を申請し取得しました。

クラリオン㈱様より家庭用カラオケの開発、生産を受注しました。
その後、通信販売向け、一般販売向けと受注するようになり、年３機種、数年間にわたりホームカラオケを開発、生産しました。

CD Player 開発には、Portable type とMulti Disc Player から参入しました。
エイマー電器の、他社と一味違う製品を送り出したいという狙いがここに出ています。
CD Changer は、マガジンタイプとカローセルタイプを開発しました。

PC周辺機器開発開始

パソコンの普及に伴い、内蔵のHDDのアップグレード、外付けのHDDを開発し販売。
記録メディアは、FDD から MO に代わり、CD-ROM,CD-Rへと移行し、それらのノートパソコン用を含む周辺機器のデザイン、開発、量産を請け負い販売をしました。

ある会社の製造委託を受け、赤外線ワイヤレスマイクの生産をはじめました。
800MHz 小電力 FM ワイヤレスマイクシステムと赤外線ワイヤレスマイクの開発を行い、販売を開始しました。

CD Changer とカラオケの経験をいかし、客室用可搬型カラオケを受注し開発しました。
また、国内取引先モデルの部品供給を受け、AV　SURROUND　AMPを開発し、米国向け、ヨーロッパ向けに販売しました。

自社開発の真空管アンプの販売を予定しております。